📖 前回の記事:簿記は本当に必要?銀行員から税理士法人へ転職した私が感じた"数字を見る力"の重要性 →
📋 この記事でわかること
- 営業マンが簿記を学ぶべき理由
- 簿記の知識が営業現場でどう活きるか
- 経営者との会話が変わる具体的な場面
- 営業マンにおすすめの簿記レベル
「営業マンに簿記は必要ない」は本当か?
銀行で法人営業を担当していた私の答えは、「営業マンこそ簿記を学ぶべき」です。数字が読めるだけで、営業の質が根本から変わります。
「簿記は経理の人が使うもの」「営業には関係ない」そう思っている方は多いと思います。私も最初はそう思っていました。
ですが、銀行で法人営業を担当し、税理士法人で経営者の財務状況を見るようになってから、確信に変わりました。
数字が読める営業マンは、圧倒的に強い
この記事では、営業マンが簿記を学ぶべき理由を、実体験をもとに解説します。
理由①「売上」ではなく「利益」で考えられるようになる
営業マンは売上を追いがちです。ですが、会社経営で本当に重要なのは利益です。
簿記を学ぶと、売上・原価・粗利・営業利益の関係が自然に理解できるようになります。すると、
- この案件は売上は大きいが利益率が低い
- 値引きをすると粗利がどれだけ削られるか
- コストを下げた方が利益改善につながる
という視点で仕事を見られるようになります。
銀行員時代の実体験
佐藤ナオキのひとこと
法人営業をしていたとき、売上が伸びているのに資金繰りが苦しい会社がありました。簿記の知識があったおかげで、原価率の上昇と売掛金の回収遅れが原因だとすぐに気づけました。数字が読めない営業マンは「売上が伸びているのになぜ?」で止まってしまいます。
理由②経営者との会話が深くなる
BtoB営業では、経営者・財務担当者と話す機会が多くあります。簿記の知識があると、相手の言葉の意味が深く理解でき、会話の質が根本から変わります。
❌ 簿記の知識がない営業
「売上が伸びていますね!うちのサービスを使えばさらに伸びます」
✅ 簿記の知識がある営業
「売上は伸びていますが、原価率が上がっていますね。固定費の削減につながる提案があります」
どちらが経営者の心に刺さるかは明らかです。
理由③値引き交渉に強くなる
営業をしていると、顧客から値引きを求められる場面は必ずあります。そのとき、簿記の知識があると正確な判断ができます。
値引きが利益に与える影響
例:売上100万円・変動費60万円・固定費30万円の場合
- 通常の利益:100 − 60 − 30 = 10万円
- 10%値引き後:90 − 60 − 30 = 0円(利益ゼロ)
10%の値引きで利益がゼロになるこの構造を理解していると、「どこまで値引きできるか」を数字で判断できます。感覚ではなく根拠を持って交渉できるのが強みです。
理由④自分のキャリアにも活きる
簿記の知識は、営業成績だけでなくキャリアアップにも直結します。
管理職になったとき
部門の損益管理・予算管理が求められます。簿記の知識があると数字で部門を管理できます。
転職するとき
簿記2級以上があると、営業職でも経理・財務・コンサルへの転職の幅が広がります。私も資格取得が税理士法人への転職のきっかけになりました。
副業・独立するとき
自分でビジネスをするなら、売上・コスト・利益の管理は必須です。簿記の知識があると経営判断の質が上がります。
営業マンは何級を目指すべき?
| レベル | できること | 営業への活用度 |
|---|---|---|
| 簿記3級 | 売上・費用・利益の基本が理解できる | ○ |
| 簿記2級 | 財務諸表が読める・原価計算ができる | ◎ おすすめ |
| 簿記1級 | 高度な会計処理・財務分析 | △ 営業には過剰 |
営業マンには簿記2級が最もコスパが高いです。財務諸表が読めるレベルになると、経営者との会話の質が一気に上がります。まずは簿記3級で基礎を固めてから2級を目指しましょう。
よくある質問
Q. 営業マンは簿記3級だけで十分ですか?
3級でも基本的な利益の仕組みは理解できます。ただし財務諸表を読んで経営者と深い話をするなら2級が必要です。時間に余裕があれば2級まで取得することをおすすめします。
Q. 仕事しながら取得できますか?
できます。私も銀行員として働きながら取得しました。スマホで学習できる通信講座を使えば、通勤時間や休憩時間を活用して効率よく勉強できます。
Q. 文系・数字が苦手でも取れますか?
取れます。簿記は数学ではなくルールを覚える試験です。私も最初は数字が得意ではありませんでしたが、勉強を続けるうちに自然と理解できるようになりました。
まとめ
- 営業マンこそ簿記を学ぶべき理由は4つ
- 「売上」ではなく「利益」で考えられるようになる
- 経営者との会話の質が根本から変わる
- 値引き交渉を数字で判断できる
- キャリアアップ・転職・副業にも活きる
- 営業マンには簿記2級が最もコスパが高い
私は銀行で法人営業を担当していたとき、簿記の知識があったことで経営者との会話の深さが明らかに変わりました。まずは簿記3級から始めて、2級を目指してみてください。